Wikileaksの存続性を見てみよう、メインサイトであるwikileaks.orgは、Amazon Web Serviceからサービス停止されてホスティングを失った。また、スイス郵便システムやPaypal、Master Card、Visaなどのアカウントを停止されて支援金を受け取る手段をも失い、最後にはDNSプロバイダーであるEveryDNS.netがDNSサービスを停止してドメインネームまで失う始末だ。それにも関わらず、ピンピンしているのWikileaksの秘密は何だろう?
Amazon Web Serviceがから縁を切られたWikileaksは、最初は2つのIPアドレスブロックを、ひとつはフランスのOVH、もう一つはスエーデンのBahnhofとに分けてホストすることで危険を回避しようした。ところが、EveryDNSの縁切りでWikileaks.orgを失ったためにこの方法も長続きしなかった。そこでWikileaksは、オルタナティブのccTLDsに分散して、既存のIPアドレスに解決する新たなホスティングを設置した。
「この中でも、wikileaks.ch(スイスのドメイン)は頑丈なDNSの多様化を実施して、その存続を確保している」とCowieは述べている。Authoritative Name Serversににwikileaks.chの問い合わせを行うと、なんと、8カ国の14以上のネームサーバーが返ってくる。この14のうちのひとつにwikileaks.chを問い合わせると、78.21.16.0/21、46.59.0.0/17、213.251.128.0/18のアドレスに解決する。
MasterCard、Visa、PayPalなどに向けて行われているDDoSには、ボットネットであるLow Orbit Ion Cannon(LOIC)が使用されている。PC用のソフトウエアをダウンロード、インストールして、自分のマシンをボットネット化するキャンペーンも行われているようだが、さすがにこの方法は気が引けるためあまり人気がない。現在DDoSを行っているのは、Anonymousのメンバーがコントロールする既存のボットネットのようだ。