日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)東京SOCは10月27日、ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃で感染する「mstmp」ウイルスについてレポートを公開している。東京SOCでは、9月29日頃からmstmpというファイルに関連するウイルスに感染したクライアントPCが外部のC&Cサーバにアクセスしようとする通信を大量に検知していることを確認した。これは、ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃によって、クライアント・アプリケーションの脆弱性を悪用されてウイルスに感染した端末から送信されている。このウイルスは「Monkif」と呼ばれるダウンローダー・ウイルスの一種。このウイルスは、C&CサーバからJPEGファイルに埋め込まれた命令を受信し、他のウイルスをダウンロードしてクライアントPCに感染させる。感染した場合、特定のサーバにアクセスしてJPEGファイルやEXEファイル、DLLファイルなどをダウンロードする。このウイルス自体は、以前から存在するウイルスの亜種であり、特別新しい脅威を示すものではないが、、関連するドライブ・バイ・ダウンロード攻撃が長期間・大規模に行われた影響で、多数の環境に影響が出ている可能性があるとして注意を呼びかけている。https://www-950.ibm.com/blogs/tokyo-soc/entry/dbyd_mstmp_20101027?lang=ja