警視庁や独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)、一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月30日、「Adobe Acrobat」および「Adobe Reader」の複数の脆弱性について注意喚起を発表している。この問題が悪用されると、リモートの攻撃者により細工したPDFファイル等をユーザが開くことで、Adobe ReaderやAcrobatを不正終了されたり、任意のコードを実行される可能性がある。また、本脆弱性を用いた標的型攻撃も確認されている。JPCERT/CCでは、本脆弱性を使用した標的型攻撃のマルウェアを入手、分析し、マルウェアの接続先である海外のシステムを特定した。現在は接続不能になっている。本脆弱性の対象となるバージョンは、「Adobe Reader 9.3.2およびそれ以前」「Adobe Acrobat 9.3.2およびそれ以前」で、この脆弱性に対しアドビは修正プログラムを公開している。http://www.npa.go.jp/cyberpolice/topics/?seq=3986