マカフィー株式会社は6月3日、悪質なPDFファイルとそれに関連するエクスプロイトがインターネット上に蔓延しているとして、その傾向を発表した。2007年から2008年までは2%にも満たなかったPDFの脆弱性利用に関連するマルウェアが、2009年には17%、2010年第1四半期には28%に達している。National Vulnerability Databaseにある、アドビ製品の脆弱性情報データベース(CVE)の記録においても、2009年に脆弱性情報が急増している。また2010年1月1日から現在まで、アドビ製品の脆弱性が登場し続けており、このうち5件が「中」レベル、約30件が「高」レベルの脅威と評価されている。このうち修正プログラムによって対応した脆弱性は15件だ。さらに、同社が収集したエクスプロイトのサンプルでは、2007年から2008年初頭までは大半がHTML/iframe、WMF、DCOMの脆弱性に関係するものであったが、2009年以降はPDFの占める割合が急増している。http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/surrounded-by-malicious-pdfs.asp