エフセキュア株式会社は5月13日、2010年度第1四半期のセキュリティ総括を発表した。これによると2010年は、国境をまたぐサイバー犯罪者が逮捕されるなど、世界的にサイバー犯罪を取り締まる法執行が大きな進歩を遂げた年となった。3月には、TJ Maxxなどの米国大手小売店のシステムをハッキングし、何千万ものクレジットカードの記録を盗んだアルフレド・ゴンザレスが20年の実刑判決という、これまでのサイバー犯罪関連の事件で下された実刑の中では、最も重い判決を受けている。また同四半期には、闇市場のサイバー犯罪者でありJiLsiという別名で知られている、レーヌ・サブラマニアムがイギリスで約5年の懲役を受けたことも注目を集めた。また、エストニアの「Allaple」系ウイルス作者のアルツール・ボイコは、2年7ヵ月の懲役判決を下されている。さらにルーマニアでは、ロシア当局の協力により70名を超えるフィッシング詐欺組織が一斉摘発された。ロシアは、サイバー犯罪者が身を隠す安全な避難所としてみなされることが多かったため、この進展はあらゆる点でセキュリティ業界全体の励みになったとしている。http://www.f-secure.com/ja_JP/about-us/pressroom/news/2010/fs-news_20100513_01_jp.html