マカフィー株式会社は4月5日、サイバー犯罪について考察したレポート「サイバー犯罪とハクティビズム」を発表した。本レポートは、増加の一途をたどる組織的なサイバー犯罪や政治目的のハッキング活動に警鐘を鳴らすことを目的に公開されたもの。現在多発しているインターネット上の犯罪では、ネットワークが直接攻撃されるだけでなく、被害を受けたネットワークが別の犯罪に利用される事例も出てきており、サイバー犯罪者の多くがグループ化する傾向もあり、組織的なサイバー犯罪にはマフィアが関わっているものもある。金銭目的や政治的イデオロギーなどといった、インターネット上で犯罪行為を行う犯罪グループの動機について考察している。動機には、サイバー犯罪が非常に利益の上がるビジネスになっていること、ゲーム感覚で犯罪を行うハッカーがいること、産業スパイが目的を達成するために不正な行為を行っていること、敵と見なした組織に対して犯罪行為を行う愛国者がいること、間違った判断やよく分からない理由で不正行為を行ってしまうものもいることを挙げている。またレポートでは、サイバー犯罪組織の形成や活動を報告しているほか、注目すべき主な組織も紹介している。http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_10a.asp?pr=10/04/05-1