SANS InfoSec Report 第6回 「世界規模のデータソースの分析によって見えたもの−SANS The Top Cyber Security Risks−」
2009年9月、SANSからここ最近のサイバーセキュリティにおけるリスクをまとめたレポート「The Top Cyber Security Risks」が公開された。これは、2000年から毎年発表されてきた「The 20 Most Critical Internet Security Vulnerabilities(通称:トップ20リスト)」を発
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2009年9月、SANSからここ最近のサイバーセキュリティにおけるリスクをまとめたレポート「The Top Cyber Security Risks」が公開された。これは、2000年から毎年発表されてきた「The 20 Most Critical Internet Security Vulnerabilities(通称:トップ20リスト)」を発展させたものであるといえる。
The Top Cyber Security Risks http://www.sans.org/top-cyber-security-risks/
このレポートでは、今まで考えられていたよりもかなり深刻度が高いものが2つ、冒頭で取り上げられ、対策の優先度を上げるように強調されている。「クライアントサイドのソフトウェアへのパッチ適用」と「インターネットに公開されている脆弱なWebサイト」がそれである。SANSのDirector of ResearchであるAlan Pallerは、「このレポートには、組織がこれらのリスクに対する緩和措置を行うスピードが非常に遅く、しかも投資までが抑制される傾向にある。その代わり、今では比較的重要でなくなった他のリスクを回避・低減する対策に、依然として熱心に投資しているという手堅い証拠も掲載されている。あなたの所属組織に対して重要な問題を修正してほしいと願っているなら、このレポートは経営層の意思決定を推進できる強力なツールになるだろう」とコメントしている。