トレンドマイクロ株式会社は5月17日、2009年4月のスパムマップ配信国ランキングをブログ上で発表した。ランキングは、1位がアメリカ、2位がブラジル、3位がトルコ、4位がロシア、5位がポーランドと、トルコ、ポーランドが急浮上した。「Spam & Botnet Watch」では、スパムを配信するISPの上位10社中2社がアメリカのISP、4社がブラジルのISPが占め、1月からこの傾向が続いている。なお、今回急浮上の見られたトルコのISPはトップ10圏外。ポーランドのISPは5位に1社ランクインしている。 スパムメールを介した攻撃手法としては、引き続き社会学的に効果の高い手法が採られている。例年この時期に見られるのが、米国の確定申告シーズン(米国は4月15日)にあわせたスパムメール。今回確認された事例は、米国非居住者(日本人/日本法人を含む)を狙ったもの。米国非居住者用の免税書類、W-8BENフォームに個人情報を記載させる手口が報告された。国内においても、定額給付金の給付手続を装った詐欺事件が報告されている。国内の事例では、大手クレジットカード会社を装った詐欺行為が報告されている。http://blog.trendmicro.co.jp/archives/2839