マカフィー株式会社は5月15日、同社の第1四半期脅威レポートで、サイバー犯罪者が1月以降、約1,200万のIPアドレスを新たに支配し、2008年から50%増加していると発表した。現在、ボットネットに感染したコンピュータが最も多いのは米国で、ゾンビマシン全体の18%をホストしている。McAfee Avert Labsの最新レポートによると、サイバー犯罪者は昨年11月の中心的なスパムホスティングISPの遮断から復活するため、感染した「ゾンビ」コンピュータの軍団を構築しているという。 これらボットネットの大幅な拡大により、サイバー犯罪者はインターネットに大量のマルウェアを送り込むのに必要なインフラを手に入れている。本質的に、これはサイバー犯罪を可能にするものであるとしている。またレポートでは、Koobfaceウイルスが再流行し、3月だけで800以上の新しい亜種が発見されたこと、合法的なコンテンツをホストしているサーバが、マルウェアの作者によって悪質な違法コンテンツの配布に利用されるケースが増えていること、サイバー犯罪者が居場所を隠すためにURLのリダイレクト、Web2.0サイトの利用を高めていることなどを取り上げている。http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_09a.asp?pr=09/05/15-1