当初は「EV SSL」に対応したブラウザがInternet Explorer 7のみだったこともあり、日本市場におけるVistaの普及率が伸び悩んだことや、金融機関などがInternet Explorer 6を推奨するケースがあるなど厳しい状況でした。しかし今年になって積極的なアップデートによりInternet Explorer 7への移行が進んだのに加え、Firefox 3やOpera 9.5、それにごく最近では Google ChromeなどEV SSL対応ブラウザの種類も増えてきました。金融機関においても、都市銀行を筆頭に続々と採用が進んでいます。よってPCの世界においては、EVが段階的に浸透する目処が立ったと言えるかと思います。ただ、日本におけるインターネットの使われ方を考えると、まだまだ全体の半分。残りの半分は携帯電話で、これは日本ならではのインフラと言えます。最近でこそ、スマートフォンも話題になっていますが、携帯経由のインターネット利用では、日本は既に世界で最も進んだ市場を持っていると言えるでしょう。