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2018.07.20(金)

進化を続けるセキュリティソフト 第1回 NOD32の軽い動作を受け継ぐESET Smart Security

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AV-Comparatives.orgの「Overall(総合最優秀アンチウイルス製品)」に2006、2007年と2年連続で選ばれ、セキュリティ業界でも評判が良いことで知られる「NOD32」、そのスイート製品でもある「ESET Smart Security」が昨年11月に販売された。昨年11月、日経新聞の一面広告や、電車広告などの大規模な宣伝で世間の注目を集めたが、「NOD32」との機能の違いは何か、そもそも販売に至った経緯は何かを知るため、SCAN編集部は販売元のキヤノンシステムソリューションズ株式会社セキュリティソリューション事業部の岸井氏より話を聞いた。



●「ESET Smart Security」販売の経緯

SCAN:
1月末に開催された「ITPro EXPO 2008」のキヤノンシステムソリューションブースで、大々的にPRし、緑色のパッケージがとても印象的だった「ESET Smart Security」ですが、販売に至った経緯は何ですか?

岸井氏:
弊社はもともと、アンチウイルス製品の「NOD32」を販売していたが、今回、「ESET Smart Security」をリリースしたのは、総合セキュリティソフトを求める市場の声に応えたものです。しかし、ただ機能を追加するだけでなく、「NOD32」から受け継いだ「軽快な動作」、「高い検知率」というコンセプトを追求した製品となっております。パーソナルファイアウォールを搭載してしまったためにマシンが遅くなったなんてことは許せないですからね。

SCAN:
販売にあたって、どうして、よく知られた「NOD32」の名前ではなく、「ESET Smart Security」の名称で販売することになったのですか?

岸井氏:
今回、「NOD32」のスイート製品でもある「ESET Smart Security」の名称に「NOD32」を含まないのは、「ESET」のブランドを上げる必要を感じたためです。「NOD32」は世界的に知られていますが、その開発元である「ESET社」については残念ながらあまり知られておりません。今後は、「ESET」のブランドをどんどん高めてゆきます。

●「NOD32」と「ESET Smart Security」の機能について

SCAN:
「ESET Smart Security」には「NOD32」と比べてどんな機能が追加されましたか?

岸井氏:
「NOD32」は単体のアンチウイルスソフトとしてリリースしていましたが、「ESET Smart Security」では、総合セキュリティソフトとして新たに「パーソナルファイアウォール」と「迷惑メール対策」の二つの機能を追加し、セキュリティに対する総合的なニーズを満たせるようにしました。

また今回、「ウイルス対策」機能である「NOD32」の内部エンジンもVersion 2.7からVersion 3.0にアップデートしています。

搭載エンジンのVersion
NOD32 : V2.7
ESET Smart Security : V3.0

SCAN:
その内部エンジンのバージョンアップによって、何が変わったのですか?

岸井氏:
今回、「ESET Smart Security」をリリースするにあたって、内部エンジンのコードの全面書き替えを行い、最適化を図りました。その結果、「ESET Smart Security」のエンジンの方が現在販売されている「NOD32」よりも軽快に動作し、定義ファイルのサイズもより小さいものとなりました。

SCAN:
「ESET Smart Security」で追加された「パーソナルファイアウォール」機能について、今までは「NOD32」+「Zone Alarm」など他社のファイアウォールを併用している例も多いかと思いますが、それとの違いは何ですか?

岸井氏:
先ほど述べたバージョンアップにより「ESET Smart Security」は、「ウイルス対策」機能と「パーソナルファイアウォール」機能で共通のエンジンを使用することが可能となりました。外部からの脅威に対して、「パーソナルファイアウォール」と「ウイルス対策」の別々のエンジンで監視するのではなく、一つの統一されたエンジンで全ての脅威を監視するので、無駄なリソースを消費することもなく、軽快な動作を実現しています。今まで「NOD32」+「他社のファイアウォール製品」の組み合わせを導入していた方も、「ESET Smart Security」1つで満足して頂けます。

SCAN:
2005年に、価格コムサイトが不正アクセスによりWebサイト上のプログラムが改竄され、同サイトを訪れたユーザーがウイルスに感染する可能性がありました。その時、唯一未知のウイルスを検出したのが「NOD32」でしたが、何故、「NOD32」だけが新種のウイルスを検出できたのですか?

岸井氏:
「NOD32」では「ヒューリスティック機能」を用いているため、定義ファイルに登録のない新種のウイルスを検出できました。

SCAN:
他社のアンチウイルスソフトでも、「ヒューリスティック機能」を搭載している製品は多々見受けられますが、それらはそのウイルスを検出できなかったんですよね?

岸井氏:
他社のアンチウイルスソフトは、主に定義ファイルを使ってウイルスを検出したり、「ヒューリスティック機能」の搭載を謳っていても、実際は未知のウイルス検知率がわずか0%〜30%程度だったりします。 「NOD32」、「ESET Smart Security」に搭載されている「ヒューリスティック機能」では、コード検査時にメモリ内に仮想マシンを作成し、その中で実際にファイルを実行し検査を行っています。

「ESET Smart Security」、「NOD32」のパッケージ
【執筆:編集部】

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「NOD32」と「ESET Smart Security」比較使用体験記 (1) 導入と運用https://www.netsecurity.ne.jp/3_11171.html
「NOD32」と「ESET Smart Security」比較使用体験記 (2) NOD32とESET、ESETとノートンを比較
https://www.netsecurity.ne.jp/3_11198.html


【関連リンク】
キヤノンシステムソリューションズ株式会社
http://canon-sol.jp/
《ScanNetSecurity》

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