ますます現実化してきたサイバー戦争の恐怖
米国、国防総省の諮問委員会が、米国のロボット戦士が、マルウェアによってコントロールされる危険を警告したと、英国のセキュリティサイト『The Register』が伝えている。ロボット戦士については、10年以内の実用化が予定されている。
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ロボットは海外で作られたソフトウェアを用いることが多い。そのため、生産過程でテロリストをはじめ、何者かが侵入して、将来のロボットの軍隊をコントロールしてしまう可能性があるというものだ。
米陸軍は、次世代戦闘システム、フューチャー・コンバット・システム(Future Combat System: FCS)を開発中だ。当初の計画では、ロケットを発射することもできる、小型の飛行ロボットや、重装備の無人ヘリコプター、誘導ミサイルや大砲を搭載したロボット戦車、インテリジェントセンサーによる地雷、そして、これら全てをデータネットワークで結ぶというものを予定していた。
予算削減などにより、一部はFCS構想から除かれることになったものの、早ければ2−3年中には実現するシステムもあるそうだ。また、プロジェクトにはボーイング社をはじめ約20社が参加している。
『Defense Technology International』や英国の『The Guardian』などにも寄稿している、ニューヨーク在住のジャーナリスト、ポール・マックラーリは、国防総省の科学委員会はネットワークについて懸念を持っていると、そのブログで発表している。さらに科学委員会では、国防総省が十分な防御を行っていないとの警告も行っているという。
FCSのソースコードは42%以上がオープンソースとなっているため、悪意あるコードが挿入されているリスクは…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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