Bohm氏は今回のBlack Hat Japan 2006でのセッションでは、プログラマーがいつも同じ間違いを犯す理由について深く検討し、よくあるバグソースの領域を押さえ込む戦略について解説を行うという。このセッションの英語のタイトルは「Taming Bugs」なのに気がついたかもしれないが、バグを避けるだけではセキュアなコードを書くことにはならず、プログラミングとはコードとテクニックと同様に、人間系の課題も重要だというところに言及する。例えばこれは、もし1000人のプログラマーに同じタスクと同じツールを与えたならば、でき上がったプログラムはほぼ同様に同じインプットによって簡単に破壊されることを意味している。定番の問題となったクロス・サイト・スクリプティングやSQLなどのインジェクションに関する問題、さらにパス・ノーマライズやパス・トラバーサルなども含めて話されるという。
【3】 日本で興味のあることは? それはもう、たくさんあるよ。日本が良質で効果的なプロセスにおいて、リーダーとして自ら築いてきたものは信じ難いほどのものがある。多くのヨーロッパ企業はまだ自覚していないようだが、良いプロセスというのは本質的な価値があるものだと思う。それにインターネットや友達を通して聞いている日本の文化も大好きだよ。Black Hat Japanの後は、最低でも1週間は各地を旅行してみるつもりだ。
10月5、6日に東京・新宿の京王プラザホテルで開催中の「Black Hat Japan 2006 Briefings」について、Scan編集部では昨年に続き読者レポーターを選出、セッションについての独自レポートを掲載予定です。お楽しみに。
Black Hat Japan 2006 Briefings http://www.blackhat.com/html/bh-japan-06/bh-jp-06-jp-index.html
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