Black Hat Japan 2006 Briefings、スピーカー紹介〜Scott Stender(スコット・ステンダー)〜
来月開催されるBlack Hat Japan 2006では、データ入力に対する攻撃についてもセッションがある。開催まであと約2週間と迫ってきた今回は、Scott Stender(スコット・ステンダー)氏を紹介しよう。Stender氏は、ストラテジック・デジタル・セキュリティに関するコンサルテ
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来月開催されるBlack Hat Japan 2006では、データ入力に対する攻撃についてもセッションがある。開催まであと約2週間と迫ってきた今回は、Scott Stender(スコット・ステンダー)氏を紹介しよう。Stender氏は、ストラテジック・デジタル・セキュリティに関するコンサルティングを提供するiSEC Partners設立パートナーの1人で、iSEC Partners社の以前には、著名ハッカーであるMudgeの設立した@stake社や、マイクロソフトにおいて数年間にわたる大規模ソフトウェア開発とセキュリティコンサルティングの経験を有している。@stake社では、多くの最重要顧客のアプリケーションアナリストとして活躍。マイクロソフト社では、分散型エンタープライズ・アプリケーションのセキュリティと信頼性分析に従事していた。Stender氏はまた、セキュアなソフトウェア・エンジニアリングの方法論と、中核となる技術のセキュリティ分析のリサーチャーとしてもよく知られている。Black Hat USAやOWASPやSoftware Security Summitなど多数の講演経験がある。ノートルダム大学にてコンピュータ工学理学士号を取得している。
Stender氏はBlack Hat Japan 2006でのセッションでは、「国際化されたソフトウェアへの攻撃」というテーマを取り上げる。PHPで書かれた小規模なブログから大企業クラスのデータベースまで、どのようなアプリケーションであっても、データ入力の際には未加工のbyteデータそのものを受け取り、それを入力データとして解釈し、システムが正常に稼動するための情報として利用される。文字表示から単位にまでおよぶ国際化支援は、データが処理されるプロセスの中間にある「解釈(Interpretation)」の処理に影響を及ぼすという。
同氏は今回のBlack Hat Japanで二つの目的を達成したいという。一つは、前述で例示されたような特有の攻撃パターンについてのナレッジを広めること。二つめは、アプリケーションセキュリティ分野についてのリサーチ活動を促進することだという。「セキュリティの改善は、システムが持ちこたえなければならない攻撃手法に対する、深い理解を通してのみ期待できるものであると思っている。」とStender氏は語る。
Stender氏の話の続きは10月5、6日に東京・新宿の京王プラザホテルで開催される「Black Hat Japan 2006 Briefings」での詳細なプレゼンテーションに期待したい。オンラインでの参加登録締切は9月末で、参加費用は通常価格が84,000円。なおインターネット協会会員や3名以上のグループ参加の場合は1名あたり63,000円という割引価格が適用される。 また日本で初回開催となるトレーニングについては、開催初年度のスペシャル価格として2日間のコースを29万6000円に新設定。こちらもインターネット協会会員や2名以上のグループ参加の場合、1名あたり197,000円となる。
Black Hat Japan 2006 Briefings http://shop.ns-research.jp/3/9/7481.html Black Hat Japan Training 2006 http://shop.ns-research.jp/3/9/7503.html
《ScanNetSecurity》