2006年に発生した、価格.comのWeb改ざん事件では、改ざんされたページにオンラインRPG「リネージュ」のユーザー情報を取得するトロイが仕掛けられました。オンラインRPG世界に存在する、武器や防具などのアイテムを不正に手に入れ、RMTと呼ばれる現金取引で売り払うことが目的であったと言われています。オンラインゲームは、急速に成長する一方で、不正行為や、ユーザー同士のトラブルの発生などの問題も抱えています。総務省が2006年2月23日に発表した「不正アクセス行為の発生状況」によれば、不正アクセスの動機の第3位として、オンラインゲームで不正操作を行うことが挙げられています。こうした状況をふまえ、Scan編集部は、オンラインゲームとRMTに着目、本年初春から、数々の連載を行ってきました。今回Scan編集部は、RMTの現在と未来に関する様々な発言で知られる、株式会社ジーエムエクスチェンジ 代表取締役 宇田川 慎之介さんにインタビューを実施しました。──>> ビジネスとしてのRMT 仲介業中堅は月商1千万円、粗利は20%以上疋田:RMTのビジネスとしての側面についておうかがいします。月商はどれくらいの会社が多いのですか?宇田川:弊社自身は売上などは非公開ですが、仲介業で中堅のところだと月商1千万円前後のところが多いと思います。飛びぬけて大きな会社はなく、どんぐりの背比べです。疋田:仕入れと販売の間のマージン=粗利はどれくらいに設定しているものでしょうか?宇田川:ゲームによって異なります。取引量の少ないゲームの場合は、どうしてもマージンは高くなってしまいます。取引量の多いゲームだと、20%〜25%の間くらいです。疋田:リーズナブルなマージンですね。>> 5サイトから130サイトに急増 競争激化で相場チェックは必須の日課宇田川:新規参入が増えて競争が激化していますから、利益を多くとることはできないんです。僕が事業をはじめた2004年にはRMTをやっているサイトは5サイトしかありませんでしたが、現在は130サイトあります。急速に増えています…株式会社ジーエムエクスチェンジhttp://www.gm-exchange.jp/company/MMORPGのゲーム通貨を現金で買取、販売しているいわゆる RMT(リアルマネートレード)事業を行う企業。ゲーム業界におけるRMTの役割と可能性について積極的に発信していることで知られる。【取材・執筆:疋田 文五郎/SCAN編集部】──この記事には続きがあります。全文はScan Security Management本誌をご覧ください。◎有料版Scan申込> http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m02_ssm