ただし、資格とはいっても日本における国家資格ではない。その由来は、アメリカにある。1988年にテキサス州・オースチンに設立された「公認不正調査士協会(The Association of Certified Fraud Examiners 略称:ACFE)が設けた厳しい認定基準をクリアした人、つまりは認定のための試験に合格した人のみが取得できる「資格」なのである。1988年の設立ということからもわかるように、ACFEはすでに約20年もの歴史を持ち、全世界125カ国以上に36,000人にもおよぶ会員を有している。しかも、ACFE会員の約半数にあたる17,000人以上が「公認不正検査士の資格を保持し」、世界各国の企業や組織・団体において不正撲滅に取り組んでいる。さらに、ここ数年は「全世界で1カ月で平均140〜150名もの資格取得者が誕生している」という。