大阪市の水道コンサルタント会社「日本理水設計」の業務文書などを保存していた担当社員の私物パソコンがファイル交換ソフト「Winny」に感染、社員が作成した国会議員への文書が、Winnyを介して流出していたことが分かった。流出した文書は、大分県宇佐市が発注した公共事業の指名競争入札を巡った「口利き依頼文」。入札1ヶ月前となる03年5月に作成されたファイルで、「入札前から、同社は宇佐市から事業の相談を受けてきた」「同市は九州のライバル社にも見積もりを依頼した」などと受注を巡る動きを記述しており、あて先は、議員事務所の事務局長だった。なお宇佐市によると、入札には両社を含む12社が参加。同社が850万円で落札し、ほかの11社は910万〜1,030万円で入札した。同市は「入札に議員側からの働きかけはなかった。ただ、当時の入札をめぐる営業活動状況は、おおむね文書の通りだ」としている。日本理水設計http://www.nihon-risui.co.jp/