1月16日、Sophos社が、服役中のロシアの石油王の資産管理を助けることで、管理費として資産の一部を受け取ることができるとしたEメールが送付されていると報告した。フィッシングメールの送付元は、「ユコス問題」で昨年5月に禁固9年の実刑判決を受けた大富豪ミハイル・ホドルコフスキーの秘書を騙っている。ユコスはロシア最大の民営石油会社で、ホドルコフスキーはその民営化の際に不当に安い価格で株を手に入れてオーナーになったとして起訴されていた。ホドルコフスキーについては、米メディアなどでは、親米派で議会の「民営化」を目指していたため、プーチン政権と対立し、ロシア政府でホドルコフスキー叩きがあったと批判。また、トップの逮捕、服役というかたちで失ったユコス側でも、生き残りをかけてテキサス州で自己破産請求を求めるなどし、米では注目を集めていた人物だ。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec