企業ITセキュリティ管理者のためのスパイウェア知識(1)スパイウェアへの認識の高まりで被害報告も増加 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.12.15(金)

企業ITセキュリティ管理者のためのスパイウェア知識(1)スパイウェアへの認識の高まりで被害報告も増加

特集 特集

2005年に入ってからスパイウェアによる事件や被害の報告が増えてきたためか、“スパイウェア”という言葉とその概要を知らない企業のITセキュリティ管理者は今や殆どいない。そこで、今回は企業のITセキュリティ管理者を対象にした、スパイウェアの最新の技術情報、および企業レベルでのスパイウェア対策について解説する。

●はじめに

スパイウェアによる脅威は、大きく二つに分類される。一つはセキュリティの侵害、もう一つは動作性能低下への影響である。これら二つを“事件”と“被害”という言葉で考えてみる。“事件”という意味は、セキュリティへの侵害が報告されると、それらスパイウェアの被害をニュースなどでは“事件”として扱われるからである。また、“被害”とはニュースなどの報道ではあまり取り上げられることのない、鬱陶しいアドウェアやハイジャッカなど、実際に被害に遭遇しているユーザーにとっては深刻となる動作性能や操作性を低下させるスパイウェアに関するユーザーからの被害報告を意味する。

●日本でのスパイウェア被害の情報

弊社では、スパイウェアガイド( www.shareedge.com/spywareguide/ )を利用して2005年3月から日本国内におけるスパイウェア検出に関する統計情報の収集と分析を開始した。これらの統計情報に見られる検出報告の増加は、スパイウェアによる被害や事件の増加に関して新しいスパイウェアの増加よりも、“スパイウェア”に関心を持ったユーザーが増加したと考えられる。
つまり、スパイウェア対策ソフトウェアや無料のオンラインスキャンにより、スパイウェアを検出するユーザーが増えたことで、今まで気が付くことがなかった“スパイウェア”が見えてきたということだ。スパイウェアを使った事件に関しても同様に、“スパイウェア”の技術や手口を知った人が、悪意によりスパイウェアを配布する事件が増えてきた。事件として取り上げられるスパイウェアとは、キーロガーやリモート・アクセス・プログラムを使った個人IDやパスワードの盗難である。
米国では、RAT(リモート・アクセス・トロージャン)を使っての企業内部の情報(個人情報データベース)を盗むなどの事件も発生している。しかし、これらの事件として話題になっているスパイウェアの悪用は、それほど高度な技術を使っていないことも事実である。例えば、プログラムをメールに添付したり、リンクを付けて配信したり、IRCなどでダウンロード・リンクを配布したり、偽のポップアップ・メッセージを表示されることで、プログラムをインストールさせるなどの比較的単純な手法で侵入させる手口である。

こうしたセキュリティの脅威から企業内のデータやユーザーを守るには、スパイウェア専用の対策よりもむしろセキュリティ・リテラシ教育などを含めた総合的なセキュリティ対策により効果的を上げることができる。

では、スパイウェア被害についてはどうか? スパイウェアによる被害報告もユーザーがスパイウェアを意識し始めたことで増えている。同時にスパイウェアで利用されている技術も急激に進化している。特に除去を困難にする技術やステルス技術を使って、ユーザーやシステムから検出できないようにしたものに関する報告が増えているのである。

参考資料:
http://www.shareEDGE.com
http://www.shareEDGE,com/spywareguide/
http://japan.internet.com/column/webtech/20050623/6.html

【執筆:株式会社ネクステッジテクノロジー 代表取締役 坂本 堪亮】

──
この記事には続きがあります。
全文はScan Security Management本誌をご覧ください。
https://www.netsecurity.ne.jp/14_3697.html
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

特集 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. グローバルで活躍するプロフェッショナル - EYのサイバーセキュリティ部隊に仕事とキャリアを聞く

    グローバルで活躍するプロフェッショナル - EYのサイバーセキュリティ部隊に仕事とキャリアを聞く

  2. ここが変だよ日本のセキュリティ 第31回「中二病全開!アンチ・アンチ・オーディット作戦発動!!」

    ここが変だよ日本のセキュリティ 第31回「中二病全開!アンチ・アンチ・オーディット作戦発動!!」

  3. クラウドセキュリティ認証「ISO 27017」「ISO 27018」の違いとは? ~クラウドのよさを活かす認証コンサル LRM 社 幸松 哲也 社長に聞く

    クラウドセキュリティ認証「ISO 27017」「ISO 27018」の違いとは? ~クラウドのよさを活かす認証コンサル LRM 社 幸松 哲也 社長に聞く

  4. [数字でわかるサイバーセキュリティ] 2018年度政府サイバーセキュリティ予算、大規模予算施策一覧

  5. ここが変だよ日本のセキュリティ 第30回「ダメンズ・オーディット! 上場企業なら避けて通れない監査対応に監査感激!」

  6. [セキュリティホットトピック] まるで海外アングラサイト? 中学生がフリマアプリでウイルス売買し書類送検

  7. [セキュリティホットトピック] 金融機関情報を狙う「DreamBot」「Gozi・Ursnif」、国内でまた活発化

  8. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第11回「五十四歳」

  9. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第10回「面会依頼」

  10. スマホが標的のフィッシング詐欺「スミッシング」とは、現状と対策(アンラボ)

全カテゴリランキング

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×