セキュリティプロダクトからサービスへの転換を図る 欧米で技術力が高く評価されているエフ・セキュアの次なる事業展開とは 第1回 | ScanNetSecurity
2023.06.08(木)

セキュリティプロダクトからサービスへの転換を図る 欧米で技術力が高く評価されているエフ・セキュアの次なる事業展開とは 第1回

IT先進国であるフィンランドのセキュリティベンダー・F-Secure。2005年11月からは、日本市場で新たにLinux向けのサーバセキュリティ製品を市場投入する。アンチウイルス製品では世界的に高い技術力を誇るとされ、日本国内でもすでに200万以上のライセンスの販売実績があ

特集 特集
IT先進国であるフィンランドのセキュリティベンダー・F-Secure。2005年11月からは、日本市場で新たにLinux向けのサーバセキュリティ製品を市場投入する。アンチウイルス製品では世界的に高い技術力を誇るとされ、日本国内でもすでに200万以上のライセンスの販売実績がある。そんな同社のCEOであるリスト・シーラスマ氏がこのほど来日した。数多くのセキュリティベンダーが存在する中で同社の優位性はどこにあるのか、事業展開の方向性は・・・。シーラマス氏に聞いた。

● パートナー企業と強固なリレーショナルシップを構築する

 世界有数のセキュリティベンダーであるF-Secure(以下、エフ・セキュア)。アンチウイルス製品をはじめ、2005年11月からは日本国内で「F-Secure Linuxサーバセキュリティ」の出荷も開始する。同社の優位性は、どこにあるのだろうか。高い技術力と製品開発力、それらとあわせて同社のCEOであるリスト・シーラスマ氏は「リレーショナルシップ」を強調する。このリレーショナルシップには2つの側面がある。1つは、同社の製品の利用者とのリレーショナルシップ、つまりは「顧客満足度」である。あわせて、その顧客満足度の高さと同様に大切なのが、パートナー企業との「強固なリレーショナルシップ」である。「日本をはじめ世界各国において、エフ・セキュアのセキュリティ製品を販売しているのは、フィンランドにあるエフ・セキュア本社ではなく、その国における『パートナー企業』です。優れたパートナーと手を結ぶことで、その国おける顧客満足度も向上する。パートナーとの強固で信頼できる関係性を構築することこそが大切なのです」(シーラスマ氏)。

 パートナー企業とのリレーショナルシップを強固にすることで、各国のマーケットとより密接な関係を構築できるだけでなく、マーケットからのニーズを吸い上げて製品開発にフィードバックすることもできる・・・。それこそが同社の競争力の根源ともいえるのだ。「技術力や製品開発力に優れた企業は世界中に数多くあります。エフ・セキュアは、技術力や製品開発力とあわせて『リレーショナルシップを重視する』というビジネスモデルを構築しています。そういった革新的なビジネスモデルこそが強味なのです」(シーラスマ氏)。同社は、セキュリティのソリューションを提供する際に、国ごとや市場が求めるニーズごとにカスタマイズするなどして提供している。

【執筆:下玉利 尚明】

──
(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×