カーネギーメロン大学日本校とJPCERT/CCが情報セキュリティセミナーを共催■第1回■ | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

カーネギーメロン大学日本校とJPCERT/CCが情報セキュリティセミナーを共催■第1回■

アメリカで最高水準の情報セキュリティに関する研究と教育を実践しているカーネギーメロン大学。その日本校とインターネットによる不正アクセスなどの情報セキュリティの情報収集・公開・啓蒙活動を展開するJPCERT/CCの共催によるセキュリティセミナーがこのほど開催され

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アメリカで最高水準の情報セキュリティに関する研究と教育を実践しているカーネギーメロン大学。その日本校とインターネットによる不正アクセスなどの情報セキュリティの情報収集・公開・啓蒙活動を展開するJPCERT/CCの共催によるセキュリティセミナーがこのほど開催された。
セミナーでは、カーネギーメロン大学日本校における情報セキュリティと人材育成の方向性、JPCERT/CCによる情報セキュリティ対策の国際連携についての取り組みが報告された。その内容を紹介しよう。

●全米随一の情報セキュリティ研究組織が日本にも研究・教育拠点を設立

1995年に発生した阪神・淡路大震災の教訓から「安全で安心な地域社会の構築」を目指し、IT化が進展する現代社会においては「情報セキュリティ先進県ひょうご」を標榜した兵庫県。その兵庫県が情報セキュリティやコンピュータサイエンスの分野で世界最高水準の教育レベルを誇るアメリカのカーネギーメロン大学と提携し、神戸市に「カーネギーメロン大学日本校」を設立すると発表したのは2004年秋だった。
センセーショナルを巻き起こした発表からはや1年が経過し、2005年8月下旬に開講した同校では、武田圭史教授がこのセミナーの中で、同校の情報セキュリティに関する研究の方向性と人材育成の重要性について講演した。

さて、カーネギーメロン大学は、アメリカのペンシルベニア州ピッツバーグにある。カーネギーメロン大学では、情報セキュリティに関する研究が単一の領域だけでは解決できないさまざまな問題を内包していることから、領域横断的な情報セキュリティ研究の実現のため、学長直属の研究組織「CyLab(サイラボ」を2003年に設置。全学的・学際的な情報セキュリティ研究教育組織としての活動を展開。大学としては全米最大規模を誇り、アメリカ政府からは「情報セキュリティに関する重点研究組織」としても認定されている。
情報セキュリティに関連した工学、コンピュータサイエンス、ソフトウェア工学から公共政策や経営に関するスペシャリスト、教員、研究者、大学院生など200名以上が在籍しているということからも、そのポテンシャルの高さが伺い知れる。

「アメリカのCenter of Academic Excellence in Information Assurance Education」(NSA)のプログラムでは、CyLabのカリキュラムを受講して卒業後に政府機関で働けば、在籍時の授業料が全額免除になるという特典まであり、しかも年間37名もの受け入れ用意があるという。そこまで認めらている全米随一の情報セキュリティに関する研究組織である」(武田教授)。日本校は、いわばこのCyLabの日本における大学院となる。設置されている課程は、「カーネギーメロン大学大学院 情報セキュリティ研究科 修士課程」である。開講の目的について、武田教授は「日本における『情報セキュリティに関する高度な人材の養成・育成』と『情報セキュリティにおける多面的な研究』を展開すること」と語る。

【執筆:下玉利 尚明】

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この記事には続きがあります。
全文はScan Security Management本誌をご覧ください。
https://www.netsecurity.ne.jp/14_3697.html
《ScanNetSecurity》

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