25日付け『ワシントンポスト』紙が、中国のウェブサイトからの国防総省をはじめとする、米国政府機関のネットワークを狙ったハッカーによる攻撃が増えていると伝えた。中国からのハッカーの侵入事件は『Time』誌も取り上げている。ポスト紙が取材した政府関係者は、機密情報のネットワークは今のところ無事だが、無害(つまり重要でない)と思える情報でも、様々な情報源のものを集めて(つなげると)相手に役に立つ情報となることもありうると、懸念をしている。同省のネットワークは強力な米軍のアキレス腱だと表現する国防問題研究者もいて、攻撃に弱いと言われている。ハッカーの攻撃は2002年ごろから増えていて、当局側では“Titan Rain"というコード名をつけて捜査を続けている。FBIも捜査中だという話もあるが、真偽について確認はとれていない。商業用や家庭用も含めてネットワークへの侵入事件は一般的に増加の一途にある。そのため米政府側でも、攻撃を受けていることは隠してはいない。しかし、これまで侵入を許した細切れの情報を集めると危険な可能性もあるとコメントした関係者は、情報源としては名前を出さないで欲しいと言っている。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec