フィッシング対策ツール nProtect が東京スター銀行やUFJ銀行に導入されている。しかし、そのツールを利用するに当り、一時的にセキュリティレベルを下げるような指示がでたり、銀行サイト以外のサイトに飛ばされるなど慎重な利用者が不安を感じたり、混乱に陥りやすい状況になっている。 すでに利用者から問題を指摘する声もでている。問題を指摘している利用者のブログhttp://www.nantoka.com/~kei/diary/?200504a&to=200504041#200504041今回、銀行で採用されている nProtect は「nProtect Netizen」という製品であるが、 nProtect シリーズにはネットゲーム「リネージュII」用の「nProtect Gameguard」という製品も存在する。こちらの製品は2005年1月に外部からのアクセスを可能にするセキュリティホールが発見されている。フィッシング対策が進むのは好ましいことであるが、実際の導入の前に十分な確認(ユーザビリティを含めた)が不可欠といえる。今回のサービスは、一般利用者にセキュリティレベルを下げさせたり、ベンダのサイトに突然飛ぶなど、利用者を著しく不安に陥れるようになっている。フィッシング詐欺に気をつけるような注意深い利用者が導入するのをためらってしまうようなサービスとなってしまったのは残念である。日本企業で初めてフィッシング詐欺対策機能を装備したツールを導入(東京スター銀行)https://www.netsecurity.ne.jp/10_2154.htmlnProtect Gameguardhttps://www.netsecurity.ne.jp/6_1404.htmlhttp://www.securityfocus.com/archive/1/387574