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2018.12.10(月)

単純ミス、アプリケーションへの攻撃でウェブサイトに要注意(2)

●Petcoのセキュリティポリシーは不当表示  連邦取引委員会ではウェブサイトの脆弱性の発覚後、調査を開始。2004年11月にPetcoを告訴した。起訴状で、連邦取引委員会はウェブサイト上に次の内容で声明を載せていることを挙げている。

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●Petcoのセキュリティポリシーは不当表示
 連邦取引委員会ではウェブサイトの脆弱性の発覚後、調査を開始。2004年11月にPetcoを告訴した。起訴状で、連邦取引委員会はウェブサイト上に次の内容で声明を載せていることを挙げている。

1)顧客データは厳重に守られているので不正アクセスの心配はない。また防護措置、セーフガードも完璧なので、安心してショッピングができる。クレジットカード情報の安全性についても心配は不要。

2)支払いオプション
Petcoはクレジットカードの他、ギフトカード、ギフト券、商品券は受け付けるが、小切手やマネーオーダーは取り扱わない。信頼できるサーバなのでクレジットカード情報を入力いただいても全く安全。サーバは情報を全て暗号化していて、本人以外がアクセスすることはできない。

3)顧客の情報を保護するのはPetcoの第一の優先事項。

このように、顧客情報の安全性をアピールしているにもかかわらず、声明に反して連邦取引委員会の調べでは創設当時、つまり2001年2月5日から、PetcoウェブサイトとアプリケーションはSQL攻撃に脆弱であったとする。支払い方法として小切手などは受け付けず、クレジットカードが主体となっていたのに、その情報が安全でなかったというのは大きな問題だとする。

「SQL攻撃はよく知られているもので、Petcoは声明で個人情報の保護を謳っていることもあり、注意を払うべきだった。セキュリティ専門家は1997年ごろからSQLについては警告している。1998年にはインターネットセキュリティを扱う組織が攻撃を防ぐ方法を無料で提供している。さらに2000年には、SQL攻撃によるデータ盗難があった事例もいくつか報告されている」取引委員会ではPetcoのセキュリティが甘かったという。

さらにポリシーで「暗号化を行っている」というが、ウェブサイトから得た顧客情報は暗号化されていなかった。Petcoが行っていたのは、顧客のウェブブラウザーからPetcoのサーバまでの間のみで、一旦Petcoのサーバに情報として収容されると、復号化され読み取り可能となっていた。

このように連邦取引委員会はPetcoが顧客情報の保護を怠っていたこと、そして虚偽の声明を発表していた、つまり不当表示であったとして、連邦取引委員会法の違反と告発する。「企業が集める消費者に関する重要情報について、企業が約束を守ることを、消費者は期待している」と、取引委員会・消費者保護局のリディア・パーネス局長代理は厳しい。

●厳しい和解内容
和解でPetcoが要求されたのは
・ウェブサイトで包括的な情報保護プログラムを実施
・第三者であるPetcoと無関係な団体が年2回セキュリティプログラムを監査
・委員会が状況を監視できるよう、実施状況を適切に記録
などだ。


【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】

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この記事には続きがあります。
全文はScan Security Management本誌をご覧ください。
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?ssm01_ssmd
《ScanNetSecurity》

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