John Leyden2004年9月9日(木)14:29 GMT 米大手インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)の Savvis 社は、スパム撲滅組織 Spamhaus の圧力を受けて、同社の顧客リストからスパマーを削除することにした。そのきっかけとなったのは、現在は解雇された Savvis 社の元ネットワーク・セキュリティ担当エンジニアの Alif Terranson 氏の内部告発だった。彼は、同社の秩序を回復させようと同社の幹部を説得したが、失敗に終った。 それで同氏は、あるメモを公開して反撃に出た。そのメモは、スパマーらの活動を放置しようとする同社の計画を明らかにするものだった。 Terranson 氏は Spamhaus に連絡を取った。同組織は Savvis 社が今年の 3 月、Cable & Wireless America を買収して以降、同社が "スパムをサポートする ISP" のワースト 2 になり下がった経緯を調査していた。 Spamhaus によると、Savvis 社は以前は良い ISP にランク付けされていたが、やがてスパム業者を排除するよう勧告を受ける ISP になっていたのだ。そして、同社のスパム業者に対する寛容な施策が、そのメモの公開により重大な局面を迎えることになった。そのメモには、Savvis 社がペニス・ピルの販売者の IP アドレスを切り替え、名前を交換することにより、それらの販売者がブラックリストの網の目をかいくぐるのを支援した経緯が明らかにされていた。●破滅的なビジネス手法 それらの "破滅的なビジネス手法" については Savvis 社の一部の幹部(情報セキュリティや不正使用対策の担当責任者だった Kris Kistler 氏など)が批判していた。しかし、彼らの反対意見は無視されたのだ。Terranson 氏が BBC ラジオに語ったところによると、Savvis 社は世界中の 148 もの悪質なスパム業者から月 200 万ドルもの売上げを計上しており、さらにスパム業者の数は Savvis 社が Cable & Wireless America を買収した後、増加したという。つまり、Savvis 社は積極的にスパム業者とのビジネスを展開していったことになる。[情報提供:The Register] http://www.theregister.co.uk/ [翻訳:関谷 麻美](この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec