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2017.08.21(月)

IDSを使ったLinuxセキュリティアップ入門(16:最終回)

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 フリーのIDS・Snortを使ったLinuxのセキュリティアップに関して、にわか管理者でもある程度アプローチできる作業を紹介してきた本稿も、今回で最終回である。はじめにここ5回にわたって紹介してきたOinkmasterについて若干付け加えた後、書き足りなかったことも含めて総括してみたい。


●修正したoinkmaster.confの設定の反映

 設定ファイルoinkmaster.confで、modifysidやenablesid、disablesidといったキーワードを使って修正を行った場合、修正内容をその場で各.rulesファイルに反映するには、通常の方法でOinkmasterを実行すればいいことは前回述べた。もう少し具体的に見ておこう。

 例えば、以下の記述は、SIDの803と1607を無効とするためのものだ。これらのシグネチャは、web-cgi.rulesに含まれている。

disablesid 803, 1067

 この状態でOinkmasterを実行すると、ターミナル画面には以下のように表示される。

[─] Disabled rules: [─]

-> Disabled in web-cgi.rules (2):
#alert tcp $EXTERNAL_NET any -> $HTTP_SERVERS $HTTP_PORTS (msg:"WEB-CGI
HyperSeek hsx.cgi directory traversal attempt"; flow:to_server,established; uricontent:"/hsx.cgi"; content:"../../"; content:"%00"; distance:1; reference:bugtraq,2314; reference:cve,2001-0253; classtype:web-application-attack; sid:803; rev:9;)
#alert tcp $EXTERNAL_NET any -> $HTTP_SERVERS $HTTP_PORTS (msg:"WEB-CGI
HyperSeek hsx.cgi access"; flow:to_server,established; uricontent:"/hsx.cgi"; reference:bugtraq,2314; reference:cve,2001-0253; classtype:web-application-activity; sid:1607; rev:5;)

 対象となったシグネチャの内容が表示されるので、実際に目的のSIDを持つシグネチャに対して修正が行われたか、SIDを間違っていなかったかなどを確認することが可能だ。

enablesid 803, 1067
disablesid 803, 1067

 また、試しに上記のように記述してみると、次のような表示が現れる。

[*] Rules modifications: [*]
None.

 これはシグネチャに対する修正がなかったことを示しており、disablesidの内容が反映(評価)されてからenablesidの評価が行われていることが分かるだろう。誤検知対策で特定のシグネチャを有効にしていたい場合、たとえ更新されたルールセットで無効にされていても、enablesidを指定しておけば常に有効の状態にしておくことができるわけだ。

 なお、Oinkmasterによってルールセットの更新を行ったら、最新ルールセットの適用のためにSnortを再起動させよう。


●最新版Oinkmasterについて

 本稿では、バージョン0.9のOinkmasterを使用している。Oinkmasterの説明に入った段階では0.9が最新版で1.0はベータ版の状態だったのだが、現在は1.0が正式にリリースされている。これから利用しようとされる場合は1.0をダウンロードして欲しい。

公式サイトURL: http://oinkmaster.sourceforge.net/
ダウンロードファイル名:oinkmaster-1.0.tar.gz


【執筆:磯野康孝】

(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

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