IDSを使ったLinuxセキュリティアップ入門(12) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.11.21(火)

IDSを使ったLinuxセキュリティアップ入門(12)

特集 特集

 前回は、ルールセットの更新作業を自動化するツール「Oinkmaster」の概要と動作環境の整備、導入に至るプロセスについて説明した。OinkmasterはPerlスクリプトなので、面倒なコンパイルやインストール作業は必要ない。アーカイブファイルを展開したら、任意のフォルダに設定ファイル(oinkmaster.conf)とスクリプト本体(oinkmaster.pl)をコピーするだけである。本稿では、ユーザのホームディレクトリであるuser01(/home/user01)以下にoinkmasterというフォルダを作成し、そこにコピーした。今回は、上記の環境でoinkmasterの基本的な設定および実行までの前準備を行ってみたい。

●Oinkmasterの基本設定

 それでは、Oinkmasterの設定を始めよう。基本的なOinkmasterの設定は、設定ファイルであるoinkmaster.confを編集することで行う。oinkmaster フォルダに移動し、viを使ってoinkmaster.confを開く。

$ cd /home/user01/oinkmaster
$ vi oinkmaster.conf

 まず、初めに手を加えなくてはならないのが、最新のルールセットをダウンロードしてくる場所(URL)の指定部分である。oinkmaster.confの16〜22行目を見ると、以下のようになっているはずだ。

# Use this one if you're running the latest release version of Snort# (or following snort-STABLE):
url = http://www.snort.org/dl/rules/snortrules-stable.tar.gz

# Use this one *only* if you're following snort-CURRENT.
# This ruleset may only work with recent develop snapshots of Snort!# url = http://www.snort.org/dl/rules/snortrules-current.tar.gz

 18行目と22行目がダウンロード場所を指定している部分である。使っているバージョンによって、どちらかをコメントアウトするようになっている。このURLの中で、アップデートされたルールセットのアーカイブファイル名が変更になっているのだ。新しいファイル名は以下の通り。この点については第10回でも言及している。

2.1.x系:snortrules-snapshot-2_1.tar.gz
2.0.x系:snortrules-snapshot-2_0.tar.gz
CURRENT版:snortrules-snapshot-CURRENT.tar.gz

 現在、2.1.xのSnortを使っているユーザが大半だろうから、16行目の記述を2.1系の新しいファイル名に改めればよい。

url = http://www.snort.org/dl/rules/snortrules-snapshot-2_1.tar.gz

(実は、原稿の執筆にあたってサイトを再度確認したところ、snortrules-stable.tar.gz、snortrules-current.tar.gzという以前使っていたファイル名が復活していることが判明した。とはいっても、最新版は上記の新しいファイル名で提供されていることは確かなので、ダウンロード場所の指定に関するファイル名の変更については問題ないはずだ。)

 次に、利用するコマンドプログラムのパスを確認する。44行目を見て欲しい。

path = /bin:/usr/bin:/usr/local/bin

 具体的には、tar、gzip、wgetの各パスが含まれているかどうかだが、通常はこのままで問題ない。気になる場合は、whichコマンドを使って確認する。whichは、指定したコマンドをフルパスで表示するものだ。

$ which tar
/bin/tar

 上記は、tarコマンドが/binにあることを意味しており、パスの記述に問題ないことが分かる。パスが通っていなければ何も表示しないので、その場合は改めてパスを調べる必要がある。そのようなときは、findやlocateを利用するといいだろう。

【執筆:磯野康孝】

(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

特集 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. グローバルで活躍するプロフェッショナル - EYのサイバーセキュリティ部隊に仕事とキャリアを聞く

    グローバルで活躍するプロフェッショナル - EYのサイバーセキュリティ部隊に仕事とキャリアを聞く

  2. ここが変だよ日本のセキュリティ 第30回「ダメンズ・オーディット! 上場企業なら避けて通れない監査対応に監査感激!」

    ここが変だよ日本のセキュリティ 第30回「ダメンズ・オーディット! 上場企業なら避けて通れない監査対応に監査感激!」

  3. クラウドセキュリティ認証「ISO 27017」「ISO 27018」の違いとは? ~クラウドのよさを活かす認証コンサル LRM 社 幸松 哲也 社長に聞く

    クラウドセキュリティ認証「ISO 27017」「ISO 27018」の違いとは? ~クラウドのよさを活かす認証コンサル LRM 社 幸松 哲也 社長に聞く

  4. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第8回 「はした金」

  5. [対談] 人工知能は重要経営課題となったサイバーリスクに対抗できるか

  6. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第7回 「三人の容疑者」

  7. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第9回「勤怠簿」

  8. マンガで実感 !! サイバーセキュリティ 第1話「静かなる目撃者」

  9. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第1回 「プロローグ:身代金再び」

  10. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン6 「誤算」 第1回「プロローグ:七月十日 夕方 犯人」

全カテゴリランキング

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×