経済産業省および総務省は3月31日、暗号技術検討会2002年度報告書をとりまとめ、発表した。 電子政府などの実現に向け、その安全性・信頼性を確保するためには、情報セキュリティの基盤技術である暗号技術が、一定の水準以上の安全性・信頼性を有することが必要となる。そのため両省では2001年5月より共同で、「暗号技術検討会」(座長:今井秀樹 東京大学教授)を開催し、暗号技術を公募の上、その安全性・信頼性を客観的に評価し、優れた暗号技術をリスト化するなどの活動を行ってきた。 今回公表された報告書の中には、「CRYPTRECの体制」「電子政府推奨暗号リスト案の作成」「暗号調達のためのガイドブックの作成」「今後のCRYPTRECの活動」などが掲載されている。 CRYPTRECは、経済産業省および総務省が開催する「暗号技術検討会」、通信・放送機構(TAO)および情報処理振興事業協会(IPA)が開催する「暗号技術評価委員会」の、両研究会による暗号評価プロジェクト。その下には、暗号調達ガイドブックWG、共通鍵暗号評価小委員会、公開鍵暗号評価小委員会などの組織がある。 電子政府推奨暗号リスト案は、リスト案の作成にあたりパブリックコメントを募集し、その結果をとりまとめたものが掲載されている。なお、このリストに掲載された暗号について、各府省では可能な限り利用を推進する旨が、2003年2月28日に合意されている。 暗号調達のためのガイドブック、暗号技術検討会の下に組織された暗号調達ガイドブックWGの活動により作成された。各府省の調達担当者が、その利用目的にあった暗号アルゴリズムを適切に選定するための手順書となっている。 今後のCRYPTRECの活動としては、「電子政府推奨暗号の監視」「電子政府推奨暗号の安全性及び信頼性確保のための調査及び検討」「電子政府推奨暗号リストの改訂に関する調査及び検討」「暗号モジュール評価基準の作成」とされており、今後の電子政府等の安全性及び信頼性の確保に貢献することを目指している。「暗号技術検討会 2002年度報告書」の公表経済産業省http://www.meti.go.jp/press/index.html総務省http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/030331_4.html