無線ネットワークを介して送信されるデータ保護用の暗号鍵を無効にするハッキングツールがインターネット上で公開された。無線ネットワークへの侵入プロセスを自動化する問題のツールAirSnort は、無線データ通信を保護するための暗号化方式WEP(Wired Equivalent Privacy)プロトコルの脆弱性を利用している。その脆弱性は、RC4のキースケジューリング・アルゴリズムに関連するものだ。 AirSnortは無線LANの伝送を受動的に監視し、100メガバイトから1ギガバイト程の十分なパケットが収集されると暗号パスワードを算出する。セキュリティ専門家によると、Linuxで稼働するコンピュータと無線ネットワークカードさえあれば同ツールを使用することができるという。 同ツールの作成者Jeremy Bruestle氏とBlake Hegerle氏は、同ツールを公開した理由について「WEPの脆弱性を多くのユーザに知らせるためだ。そしてベンダーに対しては、AirSnortによるハッキングを阻止する機能が備わったワイヤレス製品の開発およびセキュリティのさらなる強化を希望する」と述べた。