SirCamワームに感染したFBI文書が外部に流出(全米インフラ防衛センター) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

SirCamワームに感染したFBI文書が外部に流出(全米インフラ防衛センター)

 6月中旬に発見されて以降、猛威を振るっているSirCamワームが米連邦捜査局(FBI)の管轄下にある全米インフラ防衛センター(NIPC)のコンピュータにも感染したようだ。7月24日、NIPCウイルス対策特別捜査官のFBI.govのアカウントからセキュリティ関連の民間企業数社に

国際 海外情報
 6月中旬に発見されて以降、猛威を振るっているSirCamワームが米連邦捜査局(FBI)の管轄下にある全米インフラ防衛センター(NIPC)のコンピュータにも感染したようだ。7月24日、NIPCウイルス対策特別捜査官のFBI.govのアカウントからセキュリティ関連の民間企業数社に、同ワームを含むメッセージが送信された。SirCam は、コンピュータに保存してある文書を勝手に他人に送りつけてしまう新種のワームだ。。他の電子メール型ウイルスと同様、そのメッセージにはファイルが添付されており、本文は次のような内容になっている。

“こんにちは。ファイルを送りますので、私にアドバイスを下さい。”同ワームには、スペイン語の変種もある。

 感染したFBI電子メールに添付されていたファイルの一部をある情報筋が入手した。そのファイルは“外部秘”と記されてあり、内容はインターネットワームLeaveに関する解析だった。また、もう一つのファイルはサービス使用不能攻撃の防衛策に関するMicrosoft Word文書だった。NIPCの広報担当者は、感染した電子メールが送信された事実を認め、後日詳しい経緯を発表すると述べいている。

 国防総省や他の政府機関でインターネットおよび情報戦争関連の講師を務めているウイルス専門家Rob Rosenberger氏は今回の事件について「そう驚くことではない。ウイルス専門家がウイルス解析の際に、誤ってウイルスに感染してしまうことだってある」と述べた。

 アンチウイルス研究所のKaspersky Labs社は、同ワームは6月18日に発見されて以来、強力な感染力で被害を拡大し、その勢いはコンピュータ史上最悪であると警告した。感染したPCから同ワームを駆除するツールと同ワーム用のパッチは、主要ウイルス対策ソフトメーカーからダウンロードできる。

《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×