SSH Secure Shell に管理者権限を奪う脆弱性が指摘される | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

SSH Secure Shell に管理者権限を奪う脆弱性が指摘される

 フィンランドSSH Communications Security社の製品SSH Secure Shell3.0.0 にパスワード認証に関する脆弱性が発見された。同脆弱性を利用して、悪質なハッカーはUnixサーバのルート権限を奪うことが可能になる。今回指摘された脆弱性は、SSHD2デーモンに対するパスワー

国際 海外情報
 フィンランドSSH Communications Security社の製品SSH Secure Shell3.0.0 にパスワード認証に関する脆弱性が発見された。同脆弱性を利用して、悪質なハッカーはUnixサーバのルート権限を奪うことが可能になる。今回指摘された脆弱性は、SSHD2デーモンに対するパスワード認証に関するもので、パスワードの設定が二文字以下のユーザアカウントの場合、空のパスワードを含めどんなパスワードでもログインが可能になる。OpenSSHを使用しているシステムは、この脆弱性の影響は受けない。

 デフォルトで二文字のパスワードを含むシステムには、Red Hat Linux 6.1 から7.1、Solaris 2.6 から2.8、 HP-UX 10.20、 HP-UX 11.00、Caldera Linux 2.4、SuSE Linux 6.4 から7.0などがある。Solarisは今回の問題に対し特に脆弱で、悪質なハッカーは影響を受けるソフトウェアを稼動させているSunのサーバを容易に乗っ取ることができる。

 SecurID トークン、証明書、スマートカード、ホスト認証などを使用しているサイトは、SSH デーモンに対するパスワード認証を無効にすることで、同脆弱性による危険性を回避できる。同様に、OpenBSD、NetBSD、Tru64 サーバも同脆弱性の影響は免れると見られている。SSH Secure Shell は修正プログラムをリリースし、システム管理者に対しバージョン3.0.1にアップデートするよう呼びかけている。

《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×