前回までで ACID を動作させるための環境を整備してきた。今回はいよいよACID本体の構築作業に取りかかる。 まず以下の例に従って ACID と ADODB のそれぞれを解凍し、apache のドキュメントディレクトリ内の適当な場所に移す。本記事では、ドキュメントディレクトリを /home/httpd/html として、このディレクトリ内で ACID を構築する。[work]$ tar -xvzf adodb111.tgz[work]$ tar -xvzf acid-0.9.6b4.tar.gz[work]$ suPassword:[work]# mv ./adodb /home/httpd/html/[work]# mv ./acid /home/httpd/html/ 続けて、vi などのテキストエディタを使用して acid ディレクトリ内の acid_conf.php を開き、以下に従って ADODBライブラリに対するパスや、SQLデータベース関係のパラメータを、各自の環境にあわせて修正する。・ADODBライブラリのパス上記の例と同じように /home/httpd/html/adodbディレクトリに ADODBライブラリが存在するのであれば、以下の様に設定する。$DBlib_path = "/home/httpd/html/adodb";・データベースのタイプデフォルトでは MySQL が設定されている。MySQLを使用しているのであれば、手を加えなくてよい。$DBtype = "mysql";・スキーマ名Snort のアラートを出力する SQLのスキーマ名を指定する。前号までで解説した手順どおりに、Snortのアラートを出力するスキーマ名に "snort" を使用しているのであれば、以下のとおりに設定する。$alert_dbname = "snort";・SQLサーバの動作しているホスト上のスキーマが存在する SQLサーバが動作しているホストを指定する。ACID をインストールしようとしているローカルホスト上に SQLサーバが存在するのであれば、以下のように "localhost" を指定すればよい。$alert_host = "localhost";・SQLサーバのリスンポートSQLサーバがリスンしているポートを指定する。SQLサーバがローカルホスト上に存在するのであれば何も指定しなくてよい。$alert_port = "";・SQLにアクセスするユーザ名Snort のアラートを出力するスキーマに対するアクセス権を持ったユーザを指定する。これまでの解説と同じ "snort" をユーザとして使用したのであれば、この値も "snort" でよい。$alert_user = "snort";officeoffice@ukky.nethttp://www.office.ac/みっきーmicky@office.achttp://www.hawkeye.ac/micky/詳しくはScan本誌をご覧下さい。http://www.vagabond.co.jp/c2/scan/