Computer Associates(CA)社は、ドイツで開催中の技術展示会CeBIT 2001でモバイルコマースの公開標準策定に向けた主要構想を発表した。CA社の副社長Tarham Manar氏によると、同社はAether社、 EDS社、Motorola社、Nokia社、Soft Design社などの企業と提携し、ハイレベルなセキュリティ機能を備えたモバイルコマース対応セットをクライアント企業に提供する予定だ。 同計画の趣旨は、クライント企業が使用するワイヤレス・システムやワイヤレス機器、例えば無線アプリケーション・プロトコル・ゲートウェイ、ノート型パソコン、PDA、インターネット接続可能な携帯電話などのアプリケーションを統合するというものだ。同計画はまだ初期段階だが、無線仮想私設網(VPN)に対応することにより、無線アクセスは有線アクセスと同レベルの安全性を確保するすることができると見られている。Manar氏は「優れた無線アプリケーションには、高い可用性、慎重に調整されたパーフォーマンス、堅牢なセキュリティ、そして既存の企業アプリケーションとの密接な統合といったような機能が求められる」と説明し「有線VPN市場でのここ5、6年の経緯を見ても分かるように、無線アプリケーションに対応した複数のベンダーシステムが標準となる日も近いだろう」と付け加えた。 CA社構想の恩恵に与かる最初の製品は、今夏発売予定のカラー・スマート携帯電話 『Nokia 9210』だ。『Nokia 9210』の発売後、同製品対応のCA Unicenterソフトウェア・エージェントをリリースする予定だ。CA Unicenterソフトウェア・エージェントは、職場の外にいる社員が企業のイントラネットや他のネットワークへの容易且つ安全なアクセスを可能にするものだ。