McAfee.comはコンピュータ・ウイルスの世界地図『World Virus Map』を構築し、世界中のウイルスに関する情報をリアルタイムで提供すると発表した。同地図のデータは、McAfee.comのインターネットによるウイルス・スキャン・サービスから収集される。同社によると、同サービスの世界中の会員78万人のコンピュータにある約390億ファイルをスキャンした結果、約20%のコンピュータがウイルスに感染していたことが分かった。データ収集は会員の同意のもと、地理的位置やスキャンしたファイル数などの情報がデーターベースに蓄積され、『World Virus Map』サイトに表示される。 同サイトでは“世界のウイルストップ10”を掲載する他、世界中の過去24時間、過去7日間、過去30日間のウイルス動向の情報を提供している。また、地域別のウイルス傾向も掲載しており、例えば、欧州でウイルス感染報告件数が高いのは、英国とドイツ。アジアではサウジアラビアが1位にランクされている。 同社の最高情報責任者DougCavit氏は「我が社のASP(Active Server Page)Page)モデルの利点は、リアルタイムで世界中のコンピュータをスキャンし、膨大なウイルスの検出が可能な点だ。この貴重な情報をもとに、我が社はウイルス傾向を調査してウイルスの大量発生を予測し、また危険度の高いウイルスが発生した際には迅速に警告を発することができる」と述べた。『World Virus Map』はMcAfee.comのホームページからアクセスできる。