セキュリティ情報会社LogiKeep社は、パレスチナ・イスラエルの中東情勢の余波を受けてAT&T社がハッカーの次なる標的になるかもしれないと警告した。同社によると、中東情勢に絡む一連のサイバー戦争で攻撃を受けたイスラエル派のサイトに大手通信会社へのハッキングを予告するメッセージが残されていた。攻撃はGForce Pakistanと呼ばれるハッカーグループの仕業と推測される。同グループはそのメッセージの中で通信経路をAT&T社から競合会社であるQwest Communications International社に切り換える予定であることを仄めかしており、そしてイスラエル派サイトへの攻撃がさらに激化することを予告していた。10月6日から現在まで、パレスチナ・イスラエル双方で40以上のサイトが攻撃を受けたと報告されている。 LogiKeep社の幹部は、AT&T社への攻撃計画はイスラエル政府がAT&T社にバックアップサーバを要請したことに起因すると推測される。AT&T社の広報担当者は、脅迫予告のメッセージを知るや否や、同社のネットワーク・セキュリティ強化の作業に入ったと述べた。どのようなセキュリティ措置がとられるのかに関しては明言を避けた。