Daily Mail社のコンピュータ・システムを攻撃すると脅迫して逮捕された同社の元従業員William Culbertに18ヶ月の禁固刑が言い渡された。 この脅迫事件の発端は、同被告の勤務交替時間の改変だった。それが元でうつ病を患い、退職を余儀なくされたのだ。同被告はDaily Mail社に恨みを抱き、同社の脆弱なコンピュータ・システムを攻撃し復讐することにした。同被告にはシステムの機能を停止させるだけの十分な知識があった。「もし攻撃したのなら、おそらく1週間は復旧できないだろう。システムはひどく脆弱だった。何せバックアップ・システムもなかったのだから」と同被告は供述している。 同被告はDaily Mail社の競合社であるDaily Express社に近づき、Mail社のシステムをダウンさせる見返りとして60万ポンドを要求した。しかし、Daily Express社の営業責任者Paul Rudd氏は同被告の裏をかき、約3週間にわたって同被告との電話の会話を録音し、証拠として検察側に提出した。 事件後、Daily Mail社は6万3000ポンドを投じコンピュータ・システムの強化を図った。