フランス通信社(AFP)によると、悪名高きハッカーKevin Mitnick氏がオンライン・コミュニティ・サイトのインタビューで、ウェブを介したID窃盗を防ぐ方法としてDNAを使った中央データバンクの構築を提案した。そして「多くのデータベースは社会保障番号に依存している。インターネットの急速な普及に伴い、多くの人がウェブサイトの社会保障番号情報を共有しているのが現状だ。これは非常に大きな問題である」と警告した。そして、ほとんどのコンピュータセキュリティ・システムは“概して脆弱”であると指摘し、それを悪用しようと企む者は狙った相手の社会保障番号を脆弱なサイトから引き出すことが可能となり、請求書のコピーなども入手できると付け加えた。 その解決策として、同氏は中央データベースの構築を上げ、「政府は、ユーザが本人であることを認証をする方法としてDNAなどのバイオメトリックス(生物測定法)を使った中央データベースのようなものを構築する必要がある。この方法で多くのID窃盗を防ぐことができるだろう」と述べた。 そして、コンピュータ侵入を行う際の最も有効な手口は、人を騙して必要なエントリー情報を入手することだと警告した。