フロリダ州在住のMichael Pitelis容疑者(39歳)がソフト開発会社Parametric Technology社(本社マサチューセッツ州)を恐喝した疑いで8月22日に逮捕された。同容疑者は、同社の幹部に100万ドル以上の金銭を要求する電子メールを送り、もし支払いを拒否した場合は同社の製品Pro/Engineerを無料で使用できる数字の“キー”をウェブに公開すると脅した。Pro/Engineerソフトウェアは、コンセプトの設計から製造までの開発プロセス全体をサポートする統合されたソリューションだ。同社の広報担当者によると、同製品はライセンスを受けたモジュール数により5000ドルから数百万ドルで販売されているという。 FBIが脅迫文の電子メールを追跡したところ公立図書館のコンピュータにたどり着いた。FBIはその図書館に張り込み、同容疑者を逮捕した。有罪が確定した場合、禁固20年および罰金25万ドルの刑に処される。 同容疑者のホームページによると、彼の職業はPro/Engineerソフトウェアのサポートおよび教育に特化したコンサルタントだった。 オンライン恐喝事件は今年1月にも発生しており、被害に遭ったのはオンライン音楽ショップCD Universe社だ。犯人は同社のコンピュータに不正侵入して35万件のクレジットカード番号を入手し、10万ドルを脅し取ろうとした。しかし同社が支払いを拒否したため、犯人は盗んだクレジットカード番号を自身のウェブサイトに掲載したが、当局により犯人のサイトは閉鎖された。