Bloomberg社のCEO、犯人逮捕に一役買う | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

Bloomberg社のCEO、犯人逮捕に一役買う

 連邦捜査局(FBI)は8月14日、Bloomberg社のコンピュータ・システムに侵入し同社から20万ドルを脅し取ろうとしたカザフスタン人2名をロンドンで逮捕したと発表した。FBIによると、金融情報を提供するBloomberg社のCEO(最高経営責任者)Michael Bloomberg氏が犯人逮捕に重

国際
 連邦捜査局(FBI)は8月14日、Bloomberg社のコンピュータ・システムに侵入し同社から20万ドルを脅し取ろうとしたカザフスタン人2名をロンドンで逮捕したと発表した。FBIによると、金融情報を提供するBloomberg社のCEO(最高経営責任者)Michael Bloomberg氏が犯人逮捕に重要な役割を果たしたという。

 逮捕されたのは、同社でデータベース・サービスを担当していた元社員Oleg Zezov容疑者(27歳)とIgor Yarimaka容疑者(37歳)だ。FBIは、犯人の金銭要求に応じる振りをして同社のコンピュータ・システムに侵入した手口を探り出し、犯人を特定、逮捕したと説明している。

 犯人は電子メールを使ってBloomberg氏に20万ドルを要求し、金銭引渡しの場所としてロンドンを選び同氏と落ち合う手はずを整えた。そして8月10日、同氏はロンドン・メトロポリタン警察の捜査官2名を伴って指定の場所に出向き犯人を捕らえた。

 同社の広報担当は事件の詳しい経緯についてコメントを避けているが、同社のコンピュータ・システムが特別に脆弱だったわけではないと主張している。またFBIニューヨーク支部のBarry Mawn捜査官は「今回のBloomberg社の事件は、21世紀のサイバー犯罪と戦うためには米国企業と外国の捜査機関の協力態勢がいかに重要であるかを物語っている」と述べた。

《ScanNetSecurity》

特集

国際 アクセスランキング

  1. レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

    レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

  2. ランサムウェア集団が謝罪

    ランサムウェア集団が謝罪

  3. 国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

    国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

  4. [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

  5. Windows 10ではSafeDiscと特定バージョンのSecuROMのDRMシステムを利用した古いゲームがプレイ不可に、セキュリティホールとなる可能性を考慮

  6. 国連サイバー犯罪条約が「グローバル監視協定」になる危険性

  7. 資金力で警察に勝るサイバー犯罪集団とインターポールのプロジェクト

  8. ウクライナの違法な仮想通貨のマイニング工場を摘発、PS4など3,800台のゲーム機を押収

  9. Nimda.E変種ワームが、異なるファイル名を伴って攻撃開始

  10. 「営利企業でなくボランティアに製造物責任負わす」Python 責任者異議

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×