AI によるリアルタイム感情分析を活用するオンライン詐欺が拡大 ~ Gen Threat Labs 2026 予測 | ScanNetSecurity
2026.01.16(金)

AI によるリアルタイム感情分析を活用するオンライン詐欺が拡大 ~ Gen Threat Labs 2026 予測

 株式会社ノートンライフロックは12月26日、Gen Threat Labs による「2026年サイバーセキュリティ予測」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン

 株式会社ノートンライフロックは12月26日、Gen Threat Labs による「2026年サイバーセキュリティ予測」を発表した。

 Gen Threat Labsでは2026年を「人間の直感がインターネットの進化に追いつかなくなる年」と位置づけ、AIは単にデジタル体験を高速化する存在ではなく、私たちが「何を信じるか」「誰を本人とみなすのか」「何を真実と判断するのか」に直接影響を及ぼす存在となるとしている。

 2026年 ノートンサイバーセキュリティ予測5選は下記の通り。

1.人間であることを「認証」する時代へ
AIにより、顔・声・文章の書き方までもが数秒で複製可能になり、友人、同僚、インフルエンサー、恋人といった存在が、実在しない「合成された人格」であるケースが現実的になる。

2.AIによる生成情報ループが「真実」を歪める
AI生成コンテンツが別のAIによって収集・要約・再配信されることで、情報の正確性が徐々に失われ、情報の中に真偽が不十分なノイズが急増する。

3.感情操作を利用した詐欺へ進化
詐欺は定型文から脱却し、AIによる感情分析を活用した「感情適応型」(共感型詐欺)へと進化する。恐怖、不安、罪悪感、期待といった感情をリアルタイムで読み取り、応答を即座に変化させることで、人間的な共感を装った詐欺が拡大する。

4.合成アイデンティティがデジタルの信頼性を崩壊させる
AIは本人確認書類、請求書、自撮り、ライブ映像までを含む「完全な偽アイデンティティ」を生成できるようになり、従来の静的な本人確認は限界を迎える。

5.ブラウザが最大の攻撃対象になる
ブラウザ環境の危険性がさらに増し、AI生成の偽広告、偽ECサイト、ポップアップ、セッショントークン窃取などが主流となり、ページ自体にマルウェアが潜むケースも増加し、慎重なユーザーでも本物かどうかの見極めが難しくなる。

 Gen のサイバーセーフティCTOのシギー・ステフニソン氏は「サイバー犯罪者は、もはや技術に適応しているのではなく、技術そのものを主導しています。アイデンティティ、感情、そしてブラウザ環境に至るまで、インターネットのあらゆる領域が攻防の最前線となっています。」とコメントしている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 永世名誉編集長 りく)

×