FBI(米連邦捜査局)によると、デジタル詐欺・恐喝犯は昨年米国の企業・個人から「驚愕の」166 億ドル(編集部註:約 2 兆 3,743 億円)を騙し取ったという — これは、同局のインターネット犯罪苦情センター(IC3:Internet Crime Complaint Center)が 25 年前に追跡調査を始めて以来記録上最大の損失額だ。
また 2024 年には、ランサムウェアの IC3 への苦情件数が前年比 9 パーセント増加し、引き続き重要インフラ組織への最大の脅威になった。
「この損害額の増加は、特に懸念されるものです。というのも、FBI は昨年、悪意ある者らが犯罪に成功しにくく、よりコストを要するよう、相当な手段を講じたのですから」と、FBI で犯罪・サイバー担当オペレーションズディレクターを務めるチャド・ヤーブロー氏はこのたび公開された 2024 年度 IC3レポート(PDF)にて述べた。
ヤーブロー氏は、FBI が LockBit に与えた「深刻な打撃」、および連邦警察が 2022 年以降ランサムウェア被害者に提供してきた「数千にもおよぶ」復号キーについても言及している。
にもかかわらず、災難は続く。