国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は4月8日、情報処理安全確保支援士の資格更新のための特定講習 実践サイバー演習「RPCI」の2025年度の受講申込受付を同日から開始すると発表した。
RPCI(Response Practice for Cyber Incidents)は、NICTが有するサイバーセキュリティに関する技術的知見、研究成果、研究施設等を活用し、実際に起きた攻撃事例などに基づいて設計したサイバー演習。実際にあったインシデントを想起させる攻撃シナリオによるサイバー攻撃に対し、組織のネットワーク環境を模した演習環境の下で、CSIRTチームの一員として、実機を用いて攻撃の痕跡を調査する実践的なインシデントハンドリングを行う。
演習環境とシナリオ設計は、省庁や自治体で毎年3,000人以上が受講する演習を提供している研究技術者チームによるもので、実際の機器やソフトウェアを操作しながら、検知から展開していくリアリティのあるインシデントハンドリングを体験できる。2025年度からは演習内容(シナリオ)を変更しており、その変更点と課題の一例は下記の通り。
・シナリオ・ハンズオン・ディスカッション課題を一新
・ITチケットシステムを活用したインシデント管理を導入
・全体の構成を、ログ解析を中心としたインシデント調査に変更
・課題内容を全面刷新
・課題の一例
マルウェアのダウンロード通信を突き止める課題(ハンズオン)
不正アクセスを解明する課題(ハンズオン)
マルウェア痕跡調査からの感染範囲特定に関する課題(ディスカッション)
2025年度の開催日と会場は下記の通り。
・東京開催(東京日本橋タワー 15階)
第1回:6/26(木)
第2回:7/3(木)
第3回:7/12(土)
第4回:7/17(木)
第5回:7/24(木)
第6回:7/25(金)
第7回:12/12(金)
第8回:12/19(金)
第9回:1/16(金)
・大阪開催(ハートンホテル北梅田)
第10回:1/23(金)
申込期間は2025年4月8日14:00から2026年1月16日23:59までで、募集人数は各回48名、受講料は88,000円。