行う悪事に対して「後悔しない(No Regrets)」で知られるランサムウェア集団 Qilin は、世界のヘルスケア業界に大混乱を引き起こしており、日本のがん治療クリニックと米国の女性医療施設に対する新たな攻撃の犯行声明を出したばかりである。
Qilin は、英国の NHS 施設の病理研究室を何週間にもわたって閉鎖に追い込んだ攻撃を含め、世界中の医療組織への複数の攻撃に関与したグループである。Qilin の広報担当者はかつて、The Register のインタビューで、人々のヘルスケアに多大な混乱を引き起こした後もなんら後悔はないと語ったことで有名だ。
月曜日(編集部註:3 月 3 日)に Qilin は、日本の宇都宮中央クリニック(UCC)のシステムをロックしたことを認めた。同クリニックは、2 月 18 日にランサムウェアの猛攻撃を受けていたと明らかにした。Qilin はその自慢とともに、盗んだクリニックデータと主張するもののサンプルを公開した。
このグループは 140 GB のファイルを盗んだと主張しており、流出したサンプルから判断すると、患者に関して個人を特定できる情報(PII)、病歴、治療の詳細、スキャンや検査処置の画像が含まれている。
そして、火曜日に Qilin は、カンザスシティにある女性経営の産婦人科施設、Rockhill Women's Care に対する攻撃を認めた。