GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は12月16日、DEKRA社の評価認証部門およびDEKRA社の子会社であるOnward Security Japan株式会社と12月3日に業務提携覚書を締結したと発表した。
ドイツ発祥の世界最大規模の評価認証機関の1つであるDEKRA社は、クルマや電子機器製品、デジタル製品など幅広い産業分野で、製造業へ様々な仕向け地における法規制や業界標準への準拠を証明するための第三者認証の提供を独立した専門組織として行っているが、評価認証機関という独立性の観点から基準を満たすための具体的なコンサルティングができない制約があった。
また、GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、サイバーセキュリティ分野でのコンサルティングを通じ、日本市場で多くの顧客の能力向上を支援してきたが、国際標準への準拠を示す「認証」を顧客に提供できない課題を抱えていた。
この提携で3社は、クルマや医療機器、コンシューマーIoT製品などの日本の製造業の海外市場における製品展開を目的とした認証取得に向けた包括的な支援サービスを提供できる体制を構築していく。GMOサイバーセキュリティ byイエラエが日本の製造業のサイバーセキュリティ能力の向上を、Onward Security Japanがサイバーセキュリティ関連法規制、および業界標準対応に必要な認証取得を支援する。
3社では第一段階として、下記の点にフォーカスしていく。
・トレーニング:世界のサイバーセキュリティに関する法規制や標準の最新動向をカバーするセミナーや教育プログラムの提供
・適合性:「欧州サイバーレジリエンス法(EU Cyber Resilience Act)」や「欧州無線機器指令(Radio Equipment Directive – delegated Act)」などの法規制に対する適合性評価要件を満たすための取り組みや能力向上の支援
・アセスメント:欧州サイバーレジリエンス法、欧州無線機器指令、その他の関連法規制や国際標準への準拠に関する独立性評価
DEKRAグループ エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼デジタル&プロダクト・ソリューションサービス部門責任者のフェルナンド・ハーダスマル氏は「このパートナーシップは、新しい市場への拡大、グローバルスタンダードに沿ったサイバーセキュリティサービスの提供、重要な産業における日本の製造業の製品の最高レベルの安全性とセキュリティの確保に対する私たちの貢献の意思を反映しています。」とコメントしている。