ペンシルベニア州警察は、ニューヨーク市で保険会社ユナイテッドヘルスケア社の CEO を射殺した容疑者男性を逮捕した。マクドナルドで容疑者を見かけた同店従業員の協力によるもので、ほぼテクノロジーに頼ることなく逮捕に至った。
ユナイテッドヘルスケアのブライアン・トンプソン CEO は、先週水曜日(編集部註:12 月 4 日)、株主との会議に向かう途中、ニューヨーク市 6 番街を歩いていたところを銃撃され死亡。ビデオ映像には、パーカーにフェイスマスク姿の男が CEO に狙いを定め、数発発砲した後、自転車で走り去る姿が映っていた。
月曜日の記者会見で警察は、ペンシルベニア州アルトゥーナのマクドナルドで、ルイジ・マンジョーネ容疑者を逮捕したと発表した。逮捕は同店従業員の警察への通報を受けてのものだった。一部情報によれば、この従業員は指名手配中の男だと気づいた客から耳打ちされたのだという。マンジョーネはメリーランド州出身の 26 歳で、アイビーリーグ(編集部註:ハーバード、イェール、プリンストンなどのアメリカ合衆国北東部にある複数の名門私立大学の総称)でコンピューターサイエンスを学び、卒業している。
逮捕の際、警官は銃、サウンドサプレッサー(消音装置)、数枚の偽造 ID カード、マンジョーネが書いたとされる数ページの文書を押収したという。銃は、登録の必要性を避けるため、自作部品(おそらく3Dプリンターで作成)を使って作った「ゴーストガン」であると報道されている。
厳密に言えば、拘留後、マンジョーネはペンシルベニア州で武器関連容疑で起訴されたが、トンプソン氏殺害に関しては正式な起訴には至っていない。