独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は11月27日、2024年度の責任者向けプログラム サイバー危機対応机上演習(CyberCREST)について発表した。
サイバー危機対応机上演習(CyberCREST)は、制御システム(OT:Operational Technology)を有する企業等のサイバーセキュリティ対策の統括責任者を対象とした短期プログラムで、制御システムに影響を与える攻撃手法や攻撃パターンについて学習し、サイバーセキュリティリスクをどのように軽減し、自社をどのように守っていくべきかを学ぶことができる。
対象者は、国内外にサプライチェーンを展開する企業や制御システムを有する企業・団体のサイバーセキュリティ対策を統括されている責任者(CISO)やサイバーセキュリティ対策部門の管理者層、CISO候補者、将来CISOを目指す方で、同演習で得られることは下記の通り。
・意思決定者として攻撃に対してプロアクティブに対応できるマインドの醸成
・産業制御システムを狙うサイバー攻撃者の戦術(Tactics)・技術(Techniques)・手順(Procedures)の理解
・海外拠点を有するグローバルに展開する企業の経営陣の視点から、地政学的なサイバー脅威の現実と対策の在り方の理解
・机上演習で最新の攻撃手法を踏まえたインシデント対応を実践的に体験し、新たな脅威動向を理解するとともに、既存のセキュリティ戦略における改善すべき点を発見し、実務に活かせる洞察を深める
・同じ意思決定層である他の受講者とのコミュニティやセキュリティ専門家とのリレーション構築
同演習のオンデマンド学習コンテンツ配信期間は2024年12月26日から2025年1月24日で、机上演習-集合研修は2025年2月12日から 2025年2月13日。
申込受付は2024年11月26日から2025年1月15日17時までで、定員は最大30名、参加費は30万円(税込)。