SKYSEA Client View に複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.07.31(水)

SKYSEA Client View に複数の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月29日、SKYSEA Client Viewにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

インシデント・事故

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月29日、SKYSEA Client Viewにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社のルスラン サイフィエフ氏とデニス ファウストヴ氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2024-41139
SKYSEA Client View Ver.6.010.06からVer.19.210.04eまで

・CVE-2024-41143
SKYSEA Client View Ver.3.013.00からVer.19.210.04eまで

・CVE-2024-41726
SKYSEA Client View Ver.15.200.13iからVer.19.210.04eまで

 Sky株式会社が提供するIT資産管理用ツールSKYSEA Client Viewには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。

・特定プロセスにおけるアクセス制限不備(CVE-2024-41139)
→特定のフォルダに細工されたDLLファイルを配置された場合、SYSTEM権限で任意のコードを実行される

・共有メモリを介したデータ交換におけるリクエスト発信元の検証欠如(CVE-2024-41143)
→ SYSTEM権限で任意のプロセスを実行される

・パストラバーサル(CVE-2024-41726)
→任意の実行ファイルを起動される

 JVNでは開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートするか、SKYSEA Client View Ver.17.0からVer.19.210.04eまでのユーザ向けに提供された修正パッチを適用するよう呼びかけている。なお当該脆弱性は、SKYSEA Client View Ver.19.3で修正されている。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

インシデント・事故 アクセスランキング

  1. SKYSEA Client View に複数の脆弱性

    SKYSEA Client View に複数の脆弱性

  2. 高野総合会計事務所へのランサムウェア攻撃、日本品質管理学会の会員情報が漏えいした可能性を完全に否定できず

    高野総合会計事務所へのランサムウェア攻撃、日本品質管理学会の会員情報が漏えいした可能性を完全に否定できず

  3. 最後の 1 件は自動車リサイクル関係 ~ フロッピーディスクに関する規制

    最後の 1 件は自動車リサイクル関係 ~ フロッピーディスクに関する規制

  4. グループ会社の管理者アカウントが不正利用 ~ メイラ社ランサムウェア攻撃被害 2 報

  5. ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

  6. 総合ディスプレイ業のムラヤマにランサムウェア攻撃、ファイルが暗号化

  7. 「下鴨茶寮オンラインショップ」に不正アクセス、個人情報の一部流出が懸念

  8. イセトーへのランサムウェア攻撃で伊予銀行の顧客情報が漏えい

  9. 富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

  10. 印刷会社アイカのサーバに不正アクセス

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×