大企業やグローバル企業、金融、社会インフラ、中央官公庁、ITプラットフォーマなどの組織で、情報システム部門や CSIRT、SOC、経営企画部門などで現場の運用管理や、各種責任者、事業部長、執行役員、取締役、またはセキュリティコンサルタントやリサーチャーに向けて、毎月第一営業日前後をめどに、前月に起こったセキュリティ重要事象のふり返りを行う際の参考資料として活用いただくことを目的に、株式会社サイント代表取締役 兼 脅威分析統括責任者 岩井 博樹 氏の分析による「Scan PREMIUM Monthly Executive Summary」をお届けします。なお、「前月総括」以外の各論は、本日朝配信の Scan PREMIUM 会員向けメールマガジンに掲載しています。
>>Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 執筆者に聞く内容と執筆方針
>>岩井氏 インタビュー記事「軍隊のない国家ニッポンに立ち上げるサイバー脅威インテリジェンスサービス」
【前月総括】
11 月は諸外国での重要インフラへの攻撃や先端技術の産業スパイ活動といった報告に注目が集まりました。まず、将来的に各国の半導体分野への影響が予想される報告として、オランダの半導体製造の NXP 社が 2 年以上前に侵害されており、取引のある台湾のチップメーカー 7 社の知的財産が流出していた可能性が報じられています。NXP 社は、自動車やモバイル向けの半導体で世界をリードする企業です。本攻撃は、中国を拠点とする APT グループ「Chimera」が関与しているとのことです。