独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月4日、住友電工情報システム株式会社が提供する「楽々Document Plus」にディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。
「楽々Document Plus Ver.3.2.0.0 から Ver.6.4.0.7まで」には、ディレクトリトラバーサルの脆弱性(CVE-2023-49108)が存在する。CVSS v3による基本値は6.8。この脆弱性が悪用されると、当該製品の特定の権限を持つユーザによって、サーバ上の任意のファイルを取得または削除される可能性がある。
なお、開発者によるとVer.6.1.1.3a は本脆弱性の影響を受けないとしている。
開発者は影響を受けるバージョン向けに修正パッチを提供しており、JVNではパッチを適用するよう呼びかけている。また、開発者はワークアラウンドの適用も推奨している。この脆弱性を修正した「楽々Document Plus Ver.6.5.0.0」の提供は、2024年1月を予定している。
この脆弱性情報は、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社の安里眞夢氏がIPAに報告した。