独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月29日、Apache Tomcatにおけるリクエストスマグリングの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.0-M10まで
Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.15まで
Apache Tomcat 9.0.0-M1から9.0.82まで
Apache Tomcat 8.5.0から8.5.95まで
Apache Tomcatには、細工されたHTTPトレーラーヘッダを受信した場合に正しく解析できないことに起因するリクエストスマグリングの脆弱性(CVE-2023-46589)が存在し、Tomcatをリバースプロキシの背後に配備している場合、1つのリクエストを複数のリクエストとして処理してしまう可能性がある。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。本脆弱性は、下記のバージョンで修正されている。
Apache Tomcat 11.0.0-M11
Apache Tomcat 10.1.16
Apache Tomcat 9.0.83
Apache Tomcat 8.5.96